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六本松プラスワン店舗

title. 裏の部屋を4つに分けて、
店舗にしませんか?
六本松プラスワン店舗 (中央区・六本松)

六本松プラスワン店舗

かつて九州大学の大学街として栄え、近年は再開発を通じて「福岡で一番人気のある街」となった六本松。その路地裏で、人気のテナントを集めているビルが六本松プラスワン店舗。毎日行列ができる人気のパン屋さん『マツパン』や、コーヒーマニアが足繁く通う『COFFEEMAN』も巻き込んで、人足が途絶えない注目の路地裏となったこのエリア。その経緯をお伺いしました。

三好剛平 〈三声舎〉
松村さんはもともとクリーニング屋さんなんですよね。
松村
オーナー

そう。もともとクリーニング屋をはじめるためにここを借りたのが28年前。ベテランよ。その6年後に当時の大家さんから、このビル自体を買わないかと声かけられたのが、今につながるきっかけよね。

そのときちょうど別で自宅用の中古マンション買ったばっかりだったのもあって、少し悩んだけどね。幸い銀行さんがお金を貸してくれたから、こっちも買うことにして。そのときは、ビルの裏の方の部屋をちょっと改装して借り手がつけばまぁ回っていくかな、くらいの気持ちでしたけど。

そこから始まったクリーニング屋と間貸しの並走状態から、今のようなテナントビルへ変わっていったのはいつ頃からですか?
松村
オーナー

うちの裏の部屋を貸してた入居者さんが退去して、向かいのビルにマツパンさんとCOFFEEMANさんがやってきて、怪しい風貌の新村さんが現れて。この3つが重なった頃からかな(笑)。

うちの裏の部屋については、退去されてすぐにいくつかの不動産屋さんから問い合わせをもらっていたけど、新村さんだけは「裏の部屋を4つに分けて店舗にしませんか」という異色な提案を切り出してきた。

それを聞くまでは、せいぜいワンルームか1Lとしてまた賃貸に出すかな、くらいにしか考えていなかったのもあって、新村さんの提案はちょっと面白いと思った。ちょうどそこまでの銀行の借金も払いきっていたし、またいくらか借り入れて、その方針でいってみることにしました。

新村さんは、向かいのマツパンさんとCOFFEEMANさんのご入居を手伝っていたんですよね。
新村

そうです。その2組の入居を手伝っているとき、このエリア、向かいのビルも空けば面白くなるのになぁ、と思っていたら、ちょうど退去者が出るらしいと噂を聞きつけて。調べていくうちに、クリーニング屋の松村さんに行き着いたんです。さっそく会いに行ったら、そこからはトントン拍子で。内心、こんなに上手くいくことある?と思ってましたけど(笑)。

六本松プラスワン店舗
松村さんは、テナントビルへ切り替えられることに不安はありませんでしたか?ちゃんと埋まるか、とか。そこは新村さんを信じていた?
松村
オーナー

信じたのは新村さんというよりは、開店以来絶好調だったマツパンさんの人気だったかも……(笑)。というのは冗談で、実際のところテナント入居者はちゃんと新村さんが埋めてくれましたからね。

新村さんの入居者選びには、なにか方針があったんですか?
新村

事前に松村さんとお話したのは、「近隣の方に喜ばれるものにしましょう」という点ですね。住居として人に貸すだけでももちろん入居者には喜ばれますが、街への影響は小さい。ここはせっかく良い物件だったから、初めにちょっとだけお金はかかるけど、敷地を小さく分けて、スタートアップを応援していきましょうよ、と提案しました。

松村さんがこのスタートアップの理念を理解して下さったおかげで、本来ならありえないような金額で入居者をご案内することができました。それもあって、狙っていた通りの人たちに入ってもらえて、ひとつの流れができたんです。

その後、1巡目のお店が抜けられるタイミングで、家賃は相場に近い金額にまで引き上げました。1回目の入居者さんは、自分たちで内装まで引き受けてくれたから家賃も格安だったけど、次の方たちはきれいに内装が完了した物件に入ってもらえるわけで、そのこともきちんと入居者さんには説明して、ご理解いただけました。家賃を安価に固定してしまうことでオーナーさんだけが「社会貢献」を続けるのは、ツラいですしね。

松村
オーナー

社会貢献なんて、そんなたいそうなことは思ってないけど、まぁそういう風に書いとってください(笑)。

六本松プラスワン店舗
いまテナントには、どんなお店が入られていますか?
松村
オーナー

いまは小料理屋さんの「ちーこば」、雑貨屋さんの「HACHIJU-ICHI 81」、そして「餃子 おそ松」さんの3店舗。それに向かいのマツパンさんにも一部屋、工房としてお借りいただいてる感じです。おかげでこのあたりではちょっとしたホットスポットにしてもらえてね。20年前から考えてみても、まさかこんなに早くかたちになるとは、という感じもするね。

新村

ちょうど時代の波に乗れましたよね。そうは言っても、やっぱり松村さんご自身の理解力がなければこうはいかなかった。普通に考えたら、まず僕みたいな怪しい男にリーシングまで任せたりはしないでしょう(笑)?

六本松プラスワン店舗
実際、新村さんもテナントを決めていくときには、やみくもに入居希望者を紹介するのでなく、ちゃんとそこにハマりそうな人をふるいにかけているんですよね。
新村

そうですね、はじめからどなたを紹介するのが良いかははっきりイメージがありましたし、そこは丁寧に進めるようにしました。同じエリアで店を構えているマツパンさんやCOFFEEMANさんにもあらかじめ、この候補者が入るのはどう思う?と感触も探りながら、バランスを取りながら決めていきました。

さすが”NEWVILLAGEの村長”さん、信頼できます。
新村

おかげでこうして良い展開をご一緒させていただいた流れで、いま、僕から松村さんには別の物件をもうひとつ「買ってもらう」動きをしているんです。

えっ?「買ってもらう」って松村さんこれ大丈夫なやつですか?
松村
オーナー

また社会貢献(笑)?

新村

いやいやいや大丈夫です(笑)。これは、街に面白い物件を出していくためには必要なことなんですよ。

というのも、僕らみたいな小さな不動産屋だと、担保もなくて銀行から大きなお金は借りられませんから、簡単に物件は買えないわけです。そうすると、結局大手に買われてしまうじゃないですか。で、大手が買うとやっぱり大手のテナントに貸すように作られちゃう。

いくら面白いことができるネットワークとノウハウがあっても、この業界では、ただ小規模事業者であるためにいつまでも指をくわえて見ているしかできないことがあるんですよね。この状況を打破したくて、いま松村さんに頑張ってもらっているんです。

松村さんには物件を買ってもらい、最初のうちは新しい事業者さんたちが借りやすい安めの家賃で始めていただく。長期視点で、一緒に物件を育てていくんです。そういう意味では、松村さんはオーナーであり、投資家とも言えるかもしれません。

六本松プラスワン店舗
オーナーに物件を買ってもらい、NEWVILLAGEがテナントを埋めて、またひとつ街に喜ばれる面白い村(エリア)をつくる。こういうビジネスモデルもあるんですね。
新村

松村さんにはなるべく安心してもらうために、あらかじめ借りる人もメドつけておいて、全部数字も出したうえで「買いませんか」と相談しました。「はじめのうちだけは少々家賃収入が安くなっちゃいますけど……」というところも、正直に(笑)。

松村
オーナー

だから計算もできたしね。さすがに付き合いがない相手だったら大丈夫か?となるけど、新村さんとは一緒に実績積んでもらってたから、買ってみようと思いました。テナントも、ちゃんと埋まるかという不安以上に、安心感や期待のほうが大きかったよね。

そうは言っても松村さんにとってはさすがに想像もしていなかった展開ではないですか?
松村
オーナー

たしかに20年前はテナントやる想像はしてなかったけど、。初めの物件も、もし住居として貸してたら、同じお金かけても家賃収入は半分以下だったわけだし※。ほんとトントン拍子でいったからね。

※ テナント貸しの方が住居貸しよりも家賃収益は高い

ちなみにテナント貸しと住居貸しって、ご入居までにはどちらがお金がかかるものなんですか?
松村
オーナー

テナントやお店に貸す方が、お金はかからないですね。住居の場合だと内装までやらなきゃいけませんが、お店に貸す場合なら、基本的なインフラさえ準備してあげれば、内装は入居者自身がやりたがってくれますから。

六本松プラスワン店舗
聞けば聞くほど、オーナーさんはみんなお店に貸してみたら良いのに、て思いますね。
新村

ほんとにそうなんですよ。たとえばマンションとかでも、1階の入居者って決まりづらいんですけど、その1階を店舗に貸しちゃえば、利害が一致するじゃないですか。住む人は1階にいたくなくて、店舗は1階にいたい。なら店舗に貸してみたらどうですか?というシンプルな話です。

松村
オーナー

まぁ飲食に貸すには勇気が要るのも分かるよ。建物が痛むんじゃないかとか、そういう懸念を抱かれたりするよね。

松村さんも、はじめは店舗に貸すことに抵抗はありましたか?
松村
オーナー

僕の場合は店舗に貸すのがはじめてやったから「実際のところ、どれくらい痛むのかなぁ?」て聞きましたよ。うちは焼き鳥とかボンボン煙が出るような重飲食をやるつもりもなかったしね。

新村

テナントをご提案するときにはだいたい、NEWVILLAGE/入居者さん/オーナーさんという3者みんなでリスクを伴いながら進むようにしましょう、って説明してるんですよ。絶対何かは起きますんで、それを了承済みのものとして、皆でカバーし合ってやるしかない。その認識をすり合わせておくのはとても大切ですね。

もしそこに同意できないなら、もっと大手の不動産さんに相談される方が良い。そっちならリスクを負ってくれる人が別にいるかわりに、金額もはねあがりますが、そのどちらが良いですか?という話です。

それにこの認識合わせが出来ていると、以降はもう、問題が問題にならないんですよ。お互いにリスクをカバーし合いながら一緒に良くしていきましょう、と約束した仲間だから。

松村
オーナー

基本みんな仲良いよね。一緒に盛り上げていこう、となっているから、こんなのも(ビルの外の吊るし照明を指差して)も自主的につけたりしてさ。

六本松プラスワン店舗
そこは新村さんや松村さんが出店者同士を繋げたりするわけでもなく?
新村

ないですね。みんなで勝手にバーベキューに行ったりもされてるようですし、行かない人は行かないし、というような感じです。

そういう絶妙な「手放し方」は大事かもしれませんね。
新村

僕らがずっと先頭に立つよりは、やっぱり自主的にやらないと物事って良くならないので。僕らはあくまでもアドバイスをしたり、困ったときに調整したりする役であって、基本的には自分たちでやっていかれるのが良いですよ。

お店どうしの関係も、お部屋を貸す条件も、なるべく「手放す」ことでこそ自分たちの「やりたい」が引き出されるのかもしれませんね。
新村

そうですね。入居されるときも、こちらは一応間仕切りだけして、あとはそれぞれに図面を渡す程度でした。基本的にこれをやったらダメ、という禁止事項も設定しなかったので、結果的に「統一感は無いけど多様性はある」という、謎のテナントゾーンが成立しています。ファッションビルみたいに同じようなテイストが揃うわけでもなく、どれもぜんぜんバラッバラですからね(笑)。

松村
オーナー

それが良いんよね。

六本松プラスワン店舗
たしかにそういう「雑多さ」のようなものは、今この都市では逆に貴重なものです。今後、松村さんはどんなことを実現されていきたいですか?
松村
オーナー

やっぱりこんなふうなテナントが増えていくのは面白いし、手が届く範囲で良い物件があれば次もやっていきたいなぁ、とは思ってます。

なんだか松村さんは、あんまりお金儲けのためにオーナー業をなさられてる感じもしませんね。
松村
オーナー

いやいやいや、そこはもう将来設計ですよ(笑)。 社会貢献や奉仕みたいな立派なとこまでは、まだ全然いけませんから。

新村

オーナーさんは、こういう現実的なありかたで良いと思うんですよね。要はオーナーさんが持ってらっしゃる良い物件やお金の使い道に「みんなに喜ばれる使い方」があることを僕は広めていきたいし、そこを一緒にやらせてもらえたら面白いので。

まんまと新村さんの狙い通りに。だけど、結果誰も損をしていないどころか、ちゃんと街も面白くなってきてますからね。
新村

信頼さえしてもらえたら、損はさせませんよ。

松村
オーナー

今んとこは順調に、ね(笑)。

六本松プラスワン店舗

住居物件を店舗テナントに。
新しい「使い方」で街に活気を吹き込んだ
六本松プラスワン店舗
Ropponmatsu Plusone tenpo.

街に喜ばれる「生まれ変わり」

もともと住居だった物件を、4店舗が入居可能なテナントビルへ変更。入居時の初期投資が抑えられるうえに家賃収入もアップ、そして物件が街に賑わいをもたらす「場」としてひらかれることに。

「雑多」なスタートアップを支援

入居者は、これから面白いことを始めようとしていた小規模事業者の面々。人気店から独立したり、念願のお店を構えてみたり。業種も限定しない「雑多」な組み合わせが、街に予測不能な面白さをもたらします。

テナントの自主性を大切に

よほどのことでもない限り入居者に対しては「禁止事項ナシ」。自分の店舗に限らず、自主的に周囲の店舗や街の人々を巻き込んで、やってみたいことを試してみる。前向きな気運はビルの内から外まで、好影響を振りまきます。

NEWVILLAGEがリーシングしたお店

六本松プラスワン店舗 (中央区・六本松) Ropponmatsu Plusone tenpo.

810-0044 福岡県福岡市中央区六本松4丁目5-22
交通機関
六本松駅1番出口から徒歩7分
テナント数
7
築年数・構造
不詳 / 木造
newvillage

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